家族が増えて幸せいっぱいのはずが、
離婚の原因にもなってしまうという産後クライシス。
出産後に夫婦関係が悪化してしまう現象のことを言います。
この産後クライシスは一体いつから始まって、いつまで続くものなのでしょうか。
詳しく調べてみました。
産後クライシスはいつから始まる?
一般的に、産後クライシスは出産後すぐに始まると言われています。
もしかしたら私も産後クライシスかも…、と悩んでいる人は多いんじゃないでしょうか?
具体的にどんな状態のことを産後クライシスというのか、
またどうして出産後すぐに始まってしまうのか、詳しく見ていきましょう。
まず妻の立場から見た場合、出産後は子どもの世話などやらなければならないことが一気に増えます。
特に第一子の出産後は、すべてが初めてで不安もいっぱい。
当然夫のことは二の次、むしろ家事や子育てを手伝ってくれないことにイラ立つようにさえなってしまうんです。
一方で夫は産後の妻が急に冷たくなったと思い、愛情を感じられなくなります。
何とか機嫌を取ろうとしてもうまくいかず、次第に家で一緒に過ごすのが苦しくなるという状況に…。
このように、産後クライシスとは妻や夫どちらか一方の問題ではなく、出産直後から始まる夫婦のすれ違いが原因となって起こってしまうものだったんです。
産後クライシスっていつまで続く?
妻の出産後すぐに始まると言われる産後クライシス。
一般的には産後2年間続くなどと言われていますが本当なのでしょうか?
実は、これには女性のホルモンの変化がかかわっているんです。
女性は妊娠・出産の過程でホルモンバランスが大きく乱れるため、産後しばらくはイライラして攻撃的になることが多くなります。
そのイライラは大抵夫に向けられるため、育児や家事を手伝ってもらえかったりするとついついキツく当たってしまうことも。
このホルモンバランスの乱れは半年くらいで落ち着いてくると言われていますが、これには個人差もありはっきりとは言えません。
しかも先ほど触れたように産後クライシスというのは夫婦二人の問題なので、夫との関係がこじれてしまった場合などは2年以上続いてしまうことも少なくありません。
人によっては10年以上と長期にわたってしまうこともあるといいます。
産後クライシスになりやすい人は?
では、特に産後クライシスになりやすいのはどんな人なのでしょうか?
まずあげられるのは真面目で完璧主義の女性。
こういう人は「しなければいけないのに出来ない」ことに強いストレスを感じます。
しかし初めての出産であれば、分からないことや出来ないことがあるのは当たり前。
最初から完璧にこなせる人はそうそういません。
でもそれが出来ないことでどんどんストレスをため込み、その捌け口として夫に当たってしまうという人は、産後クライシスになりやすい人と言えるでしょう。
また、几帳面で神経質な人も産後クライシスになりやすいと言われています。
夫のたてる物音が気になったり、仕事から帰ったままの手で赤ちゃんに触ってほしくない、などと思うようなら注意が必要です。
さらにもうひとつ大事なポイントとしてあげられるのが夫婦の会話。
実は、夫婦間のコミュニケーション不足が産後クライシスの大きな原因のひとつと考えられているんです。
普段夫婦でほとんど話をしないという人は、積極的にコミュニケーションを取るように心がけた方がよいでしょう。
まとめ
出産後すぐに始まると言われる産後クライシス。
ホルモンバランスなど避けては通れない部分もありますが、あまり神経質になり過ぎず、おおらかな気持ちで子育てに向き合うことが大切です。
夫婦で協力しながら産後クライシスを乗り切りましょう!